どうやら昨夜から雨模様だからか、今日は湿度がすごい!外に出ると、ぬるま湯につかっているようなムーンとした空気が身体に張りついてきます。
こんな日は急性の痛みが起こりやすくなります。ぎっくり腰系のやつですね!
疲れが溜まっていたり、身体のケアを怠っているような不届き者は、もしかしたら明日、明後日くらいに泣きっ面になるかもしれませんので気をつけてくださいませー。
さてさて、ぎっくり腰といえば、やっちまった事がある人なら分かると思いますが、ちょびっと動こうものなら「うおぉぉぉぉ!」とか「ひぃぃぃぃぃ!」とか、もしくは一瞬息が止まってしまうかのような激痛が走るんですよね。
とにかく早くどうにか動けるようになりたいもんだから、ぎっくりを起こした直後に治療予約の連絡をくれる患者さんが多いのですが、私はすぐには治療は受け付けません。
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ぎっくり腰を起こしてどのくらい時間が経っているか
ぎっくり腰を起こしてすぐ電話をくれる方が多いのですが、もちろんそれでも鍼をしてはいけないわけではありません。
ぎっくり腰は「腰の捻挫」です。足首や手首を捻った事がある方は分かると思いますが、捻挫をすると、腫れて熱を持って動けなくなりますよね。それが腰に起こってるのと同じような感じです。
痛みを起こした直後だと、炎症を起こす物質が広がっていくのですが、鍼治療をすることでさらに炎症を広げてしまい、ヘタをこくと悪化させてしまう恐れがあるからです。
それよりも、どうせ動けないんだから安静にして、炎症を起こしている(痛む)ところ氷を入れた袋か保冷剤などで、5分おきごとに冷やすという処置をしてもらいます。
だいたい丸一日くらい経てば、炎症の広がりも落ち着く頃合いなので、それから鍼治療をした方が、実は早く痛みが引いたり、動きがスムーズになったりするんです。
一刻も早くどうにかしたいと思うのですが、このような急性の痛みって、身体からの「疲労がピークだから休んでくれー!」というSOSのサインなんですよ!
冷やしている間、痛みが辛すぎて涙が出ちゃうようなら、バファリンとかロキソニンとか、鎮痛剤の力を借りても仕方ないでしょう。
整形外科ではどんな治療をするのか
レントゲンを撮る→痛みがひどいなら痛み止めの注射→2週間くらい安静にと言われる、電気治療に通いなさいと言われる→湿布と鎮痛剤をもらう
電気治療、いろいろ種類はあるかと思います。決して電気治療がダメなわけではありませんが、私としては「サクッと鍼打った方が10倍早く治るよ!」と言いたい。
ぎっくり腰を起こして数日経っている場合
ぎっくり腰を起こしたけど、痛みはあるけどどうにか動けている場合、早めに鍼治療をする事で、早ければ一回でかなり楽になります。
もちろん、その時のぎっくり腰の程度や、患者さん自身の治癒力にもよるので自信を持って一発で治せるよ!とは言えませんが、ほぼ3回ほど通ってもらえばオッケー!といったところでしょうか。
ぎっくり腰だけじゃなく、首や背中などでも同じですので、参考にしてみてください。
とはいうものの、最近では特にスポーツやアスリートの世界において、急性の外傷の場合「冷やす」よりも「温める」ことを選択する方法がとられるようにもなってきています。
おそらく痛みはあると思いますが、回復のスピード重視なのか、炎症物質を出し切って、とにかく早く復帰させる方向に持っていくのだと思います。
私たちが炎症を学んだときは、まず冷やす事が最優先でしたし、今も主流はそうだと思います。でも考え方によっては、温めたり、どんどん血流を良くしてあげた方が、確かに治癒のスピードは早いのかなと思ったりもしますが・・・
私は、患者さんの状態に合わせて、治療を組み立てていきたいと思います。