鍼とマッサージどっちも併用できる?効果の違いについて解説!

鍼とマッサージの違い

鍼といえば「痛い」「怖い」という言葉が真っ先に浮かんできますが、マッサージといえば「気持ちいい」という風に思われている方は多いです。

実際に、あゆみ鍼灸院に来られる患者さんでも、「鍼は怖いからマッサージでお願いしたいんですけど」と言われる方は沢山います。

鍼もマッサージも、筋肉をほぐし、血流を良くして症状を改善できますが、大きく異なる点もいくつかありますのでご紹介します。

もくじ

鍼とマッサージについて動画で解説

鍼とマッサージ、どっちがいいの?という内容で動画を配信していますので、まずはこちらを参考にしてみてください。

鍼とマッサージの資格の違い

よく勘違いされるのは、鍼灸もマッサージも同じ資格だと思われていることです。

鍼灸とマッサージの資格

私は「はり師」と「きゅう師」の2つの資格を持った「鍼灸師」です。

世間一般的に「マッサージ師」と言われる資格は、「あん摩」「マッサージ」「指圧」という技術が使えるので、「あん摩マッサージ指圧師」というのが正式名称なんですね。

なので私は厳密にいえばマッサージができる資格は持っていないんです。

そして、鍼灸師もマッサージ師も、どちらも国家資格になります。

資格のことだけでも鍼灸とマッサージにはこんな違いがあるんだと驚かれるのではないでしょうか。

鍼とマッサージはどっちも併用できる?

鍼とマッサージの違い

あゆみ鍼灸院での鍼とマッサージの治療

私の治療では、鍼治療をした後に、軽めに体をほぐします。いわゆるマッサージですね。

鍼治療でしっかり筋肉はほぐれているのですが、触ってみると鍼をしていないところはまだまだ硬い部分は残っているので、その部分を中心に筋肉を緩めていきます。

なので、鍼とマッサージをどっちも併用することは可能です。

ただし、刺激の量に注意しながら治療していかないといけないので、そこは治療家さんの腕の見せ所ですね!

マッサージしてはいけない時

これは私の考えですが、マッサージをしてはいけない時もあると思います。

それは、急性の捻挫を起こしてしまった時です。

特に多い急性の捻挫は、ぎっくり腰と寝違いです。

ぎっくり腰を起こしてしまった時に、痛みある筋肉をギューギュー揉んでしまうと、余計に炎症が広がり、痛みでますます動けなくなるケースが多いです。

急性の捻挫を起こしてしまって動けない時は、まず冷やすこと。

そして、そんな時こそ鍼治療がものすごく有効で、揉んだり押したりしなくても、鍼をすることで炎症を散らしたり、鎮めたりして痛みが少なくなり、動きやすくなります。

ぎっくり腰や寝違いなどのような急な痛みに、マッサージで治療する先生もいらっしゃいますが、かなり熟練の技を持った治療家じゃないと難しいんじゃないかな・・・

それよりも、鍼治療の方が早くて簡単に回復できると思います。

鍼とマッサージの効果の違い

これは私の考えですが、鍼とマッサージの一番大きな違いは、「刺激の深さ」だと思っています。

鍼とマッサージの違い

マッサージでもグーっと持続的に同じところに持続的に圧を加えることで、深いところまで刺激が届くのですが、鍼だといとも簡単にそして短時間で深いところまで刺激できます。

なぜ「深いところへの刺激」が大事かというと、痛みが強い場合や、長引く場合、原因がよく分からない症状などのほとんどが、筋肉の深い部分に症状の根っことなる「コリ」があるからです。

その深さまであっという間に刺激することができる鍼の方が、マッサージに比べると即効性があるのではないかと思います。

まとめ

鍼とマッサージの違い

鍼とマッサージの資格の違いや効果の違いなど、お分かりいただけましたか?

ですが、どうしても鍼が怖い人には無理に鍼をすることはありません。

ただ、鍼灸師の私としては、鍼が怖い人にもものすごく弱い刺激から始めることができるので、鍼をオススメしたいのは確かです!

鍼とマッサージ、どっちがいいの?と思われたら、ぜひ参考にしてみてください。