顔面神経麻痺やこわばりを鍼灸やマッサージで治療するべきポイント!

日本では、年間約65,000人が顔面神経麻痺の症状を訴えているそうです。

特に女性にとって、「顔」に何かしらの症状が出ると、精神的にも苦しめられ、麻痺症状だけではない辛さを味わうことになってしまいます。

先日顔面神経麻痺の患者さんが、鍼治療に希望が見えたようだったので、私も自分の勉強もかねて顔面神経麻痺について調べていこうと思います。

 

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もくじ

顔面神経麻痺について

顔面神経は、12対ある「脳神経」の中の【7番目の神経】になります。

小難しいのでサクッと簡単に解説します。

顔面神経の役割

・顔を動かす筋肉

顔にたくさんついている表情を作るための筋肉を動かすための神経がついています。

・涙、鼻水、唾液などを分泌する

水分で潤したり、異物を体外へ排除するために涙や鼻水を出す働きがあります。

・味覚

舌の先2/3に「味蕾(みらい)」という味を感じさせる器官がある

顔面神経麻痺の原因

・ウイルス性

顔面神経麻痺のほとんどがこのウイルス性の場合が多いようで、突然発症する場合や、ゆっくりじわじわと起こる場合があります。

・外傷性(ケガ)や外科手術で神経を損傷

脳の病気や顔のケガなどで、外科手術を行う際、神経を損傷してしまうと麻痺が生じます。

・生まれつき、ガン、難病など

胎児の時の発達の過程で何らかの障害が起きた結果生まれつき麻痺を起こしていたり、腫瘍が神経の経路上にあったりすると症状が出現することがあります。

鍼灸やマッサージでの治療すべきポイント

顔面の神経が麻痺しているので、治療すべきポイントは「顔」であることは確かです。

が!!

その前に、私は、そして背中を治療すべきだと考えています。

「脳」に鍼は打てませんが、頭へ向かう血管や神経が多く分布する首の筋肉をしっかりと鍼でほぐして血流を良くすることで、顔の緊張も取れるはずです。

そして、その首を支える背中の筋肉をほぐすのも同様です。

まずは、顔面神経の根っこの部分の血流を良くしておくと、顔の筋肉もほぐれやすくなると考えています。

あとは患者さんの症状によって、例えば口の上の方が痺れているとか、目の周りの感覚がおかしいとかそれぞれあると思うので、その場所をよく触って鍼を打っていく感じです。

まとめ

先日来られた患者さんは、発症して5年ほど経過している状態で、当時の写真を見せていただきましたが、かなり麻痺が激しい状態で、現在は見た目は全然麻痺があるとは思えないくらい良くなっています。

ですが、痺れの感覚がどうしても残っているのと、やはり動かすのがスムーズではないとのこと。

顔の筋肉もかなりコリがありましたが、それよりもやはり首と背中にひどい硬さとコリがありました。

一回の施術では完治は難しいと思いますが、顔が柔らかくなって身体が軽くなって気持ちが楽になったと仰っていました。

これからどんどん良くなると思います!!

 

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