何事も、コツコツと基本を積み上げている人には敵わない。

基本、基礎

9月の最初の土日は小学生バレーボールの大会で、ウチの小学3年次男も参加したので、朝からガッツリ応援部隊の2日間でした。

公式戦は、私が思うに学校でいう「テスト」みたいなもので、日々の練習の成果が本番でどれだけ発揮できるかの場だと思っています。

バレーボールはチーム戦なので、勝敗に関係なく、チームとしての点数、そして個人としての点数があると思っていて、自分なりに出せる点数と、保護者から見た点数と、指導者から見た点数とそれぞれあると思います。

そして、スポーツに限らず、何事においてもそれは同じで、私の仕事でも、毎回毎回テストをしているのと同じだなぁと反省したり、努力が足りないことを痛感することがあります。

ちなみに、一保護者である私の目線で見た今回の公式戦の点数は、10点満点中、土曜日は7点、日曜日は4点かな。

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基礎や基本の大切さ。

私は3歳くらいからピアノを習っていました。すごく覚えているのは、ピアノの先生がレッスンの前に必ずやっていた「手をグー、パー、グー、パー、グー!グーの手をゆっくり開いて、卵を持った形にして〜」という言葉。

おそらく、ピアノを習ったことがない人が初めて鍵盤に触ると、人差し指1本で音を鳴らそうとしますよね。

基本の手の形が身についていれば、ドは親指、レは人差し指というように、指と鍵盤が自然に一致して、滑らかにピアノを弾くことができます。

いつの間にか、鍵盤を見なくても楽譜だけ見れば、左右の指が勝手に動くようになるし、鍵盤を見なくても音さえ聞けばその音が「ミ」なのか「ファ」なのか「ドミソ」の重なった音なのか分かります。

でも、そこまでピアノが上達するようになるには、繰り返し繰り返し何度も何度も練習することが大切。与えられた課題が一度もつまづくことなく最後まで間違えずに弾けるようになるまで、何度も何度もです。

私がバレーボールを始めたのは4年生になってからでした。ピアノとの両立です。

4年生の時は、ほとんどの練習がオーバーパスでした。壁パスというやつで、とにかく壁パスばかりの練習。レシーブとか、サーブとか、スパイクとかできるようになったらめっちゃかっこいいのに、まずは壁パス・・・

もちろん家でも壁パスです。たまにオリンピック選手ごっことかして、下手くそながら全日本選手になったつもりで遊ぶ時は面白かったけど、通常の練習になればまたオーバーパスの練習。

オーバーパスは、自分の正面でないとできないので、ボールの下に素早く入って位置を取らないと正確にあげることができません。

これを繰り返し繰り返し、何度も何度もやることで、バレーボールの様々な動きに対応できたり、指の感覚が発達してボールのコントロールが意識しなくてもできるようになるんじゃないかと思います。

そして、私の仕事の鍼やお灸でも結局同じです。
基本の形、基本の姿勢、それが抜けてしまうと、絶対にいい治療はできません。

勉強でも、料理でも、掃除でも、家や建物でも、仕事でも、人間関係でも、基礎や基本がしっかりできていないと、本当の楽しさや美しさや素晴らしさを体験できないと私は思います。

基礎や基本が大切なのはわかるけど・・・

人生の分かれ道

ここからがまぁまぁ人生の分かれ道かなと思います。

基礎練習や基本通りにやることって、正直言ってつまらないんですよね〜。同じことの繰り返しだし、運動にいたってはきついし辛いし苦しいし。

大人になるにつれ、時間に追われるようになり、サボる癖を覚えると、もうあっという間に3日坊主の達人になります。

だけど、やっぱり上達するためには、強くなるためには、合格するためには、つまらなくても、しんどくても、基本に忠実にコツコツと積み上げていくしかないんです。

人によっては、結果が出るまでものすごーーく時間がかかる場合があるかもしれないし、つい人と比べてしまって落ち込むこともあるかもしれません。

でもその心の葛藤こそが、精神やメンタルの鍛錬として、基礎練習を積み上げることの一番の報酬になります。

「自分に負けない」

そうやって少しずつ乗り越えながらレベル上げをして、気づいたら基礎練習なんて辛くも苦しくもない、ごくごく当たり前のことになるまでやり通すことができると本当の楽しさが見えてくるものです。

いやぁー、私も鍼をヒトに刺した時の「響き」の感覚を手が覚えてくれるまで、6ヶ月はかかったと思いますよ・・・師匠から厳しく指導を受けながら、へこたれずに続けられて、本当に感謝しています。

今ではあんなに分からなかった鍼の感覚も一瞬で分かるし、ついヒトに触れるとその人の身体の悪いところがわかってしまうので、むやみに触らないようにしているくらいです。

基礎や基本を継続できて早く身につける方法。

目標を明確にする

私がピアノを6年生まで続けられたのは、年に一回発表会が行われたのと、この曲が弾けるようになりたい!という目標がありました。

もう何十年もピアノに触っていませんが、簡単な曲ならまだまだピロローンと弾けると思います。

小学生の頃のバレーボールでは、5年生の時にチームみんなで「全国大会出場」を目標に頑張って、6年生の時に達成しました!

仕事の場合では、お灸を継続治療する患者さんには、まずは1週間毎日頑張りましょうとか、そこがクリアできたら、次は今月いっぱい頑張ろうとか、具体的で無理なく続けられる目標を明確にするように気をつけています。

次男がお世話になっているバレークラブでは、定期的に記録会があり、日々の練習の成果を数字で明確にすることで、一人一人のモチベーションにつながっているように思います。

仲間(ライバル)を作る

一人で頑張るより、一緒に頑張ってくれる仲間がいた方が心強いですよね!

以前、私がケトジェニックダイエットアドバイザーの資格を取った時に、LINEグループを作って、2週間ほど8人くらいで楽しみながらダイエットに取り組みました。

食事のメニューをみんなでシェアしたり、今日は何キロ減ってたと報告したり、「私も頑張ろう!!」という気持ちで脱落者なく、そしてみんなしっかり結果を出して終わることができましたね。

またあの企画やろうかな!

基本を継続できれば大きな力になる。

チカラ

私もなんだかんだで長年鍼灸師をやっていますが、壁にぶち当たったときは、結局初心に戻ることが大事だなと痛感します。新しいことには興味が湧きますが、結局小手先だけ、上っ面だけで、本当の実力には届きません。

基本に忠実に、基礎を磨くなど、どんな時代においても大切な原理原則でしょう。

健康でいたければ、適度に動く、栄養を摂る、ぐっすり寝るなど、あげればキリがない基本的な生活習慣を継続することが大切で、それこそが健康への大きな力になります。

ちょろっとワクチン打ったくらいで、病気を予防する本当の健康体にはなりません!

そして、面倒臭くても自分のために、家族のために、よだきんぼの心としっかり戦って、心も強くしていきましょうね!

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