子どもの鍼治療ってどうやるの?

子どもの鍼

我が家には3人の子どもがいますが、3人とも鍼、お灸を何かしら体験しています。

小さい頃から鍼灸に親しんでいるので、どこか痛くなったり体調が悪かったりすると、「はりして〜、おきゅうして〜」とお願いされるのはウチではごく普通のことです。

でも、一般の家庭ではさすがにそうはいきません。何かあれば当たり前ですが「病院」です。

鍼灸治療には、昔から「小児はり」というものがあり、伝統的に子どもにお灸をすえている地域もあります。

あゆみ鍼灸院にも、小さなお子さんから大きなお子さんまで、これまでたくさん来てくれて、一緒に泣いたり笑ったりしながら保護者の方と成長を見守ってきました。

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一般的な「小児はり」とは

大人に使用する鍼は、先の細い「針」と同じような形状をしたものですが、子どもを治療する時の「小児はり」で使われるものは、針のように刺すものではなく、「へら」のような形状や、先の丸い棒のような形状で撫でるような刺激を与えるようにできています。

つまり、小児はりはいわゆる大人の鍼とは全くの別物なんです。

それにはもちろん理由があって、簡単にいうと子どもの場合は、ツボを「点」ではなく「面」でみるんです。

ずいぶん前、もしかしたらこのブログでも昔書いたかもしれないけど、私は主人と一緒に日本で一番有名どころの小児はりのグループに学びに行ったことがあるのですが、そこでも「鳥の羽で撫でるような優しい刺激」を練習するようにと教わりました。

ですが、私的には子どもに鍼をする場合でも、大人と同じように刺す鍼を使用しても全く問題ないし、そうやって痛みがなくなったり元気になっていく子どもがたくさんいました。

子どもの鍼治療をするときに一番大切なこと

鍼を刺す

子どもでも大人でも同じですが、特にお子さんの場合は、「皮膚」を見極めることです。

これが、とても難しいと思いますが、皮膚の状態で撫でる針を使うのか、大人と同じ鍼を使うのか、大人の鍼を使うならどれくらいの刺激が限度なのかなど、変わってきます。

これが決まれば、あとはめっちゃ簡単。

子どもは感度も良く、反応が早いので、マジで「秒」で痛みが取れる子が多いです。私もビックリ。

ウチの小学校3年生の次男は、筋肉がしっかりしてるので、今は大人の鍼でも問題ありませんし、ちょっとくらいの痛みだったら一発で良くなってしまいます。

見極めが難しいのは中学生

中学生だからといって、大人の鍼を打てるかというとそうじゃありません。

やはり、皮膚を見て判断するのですが、子どもの皮膚と大人の皮膚の感じが中途半端に混じり合っているような状態のお子さんがいます。(言葉で説明するのが難しい・・・)

そういう時は、鍼の刺激はほんの少しにして、あとはマッサージで対応したりします。だけど、このほんの少しの鍼の刺激というものを、超絶ピンポイントに探し当ててあげないと、あまり意味がありません。

スポーツの種類で、よく使う筋肉がわかれば大体の検討をつけて、触って探しまくれば見つかるのですが、そうじゃない時もあります。

なので、わからないときは苦肉の策で、「散鍼(さんしん)」というやり方で対応します。それでも十分に効果は出ると思います。

※散鍼についてはこちらの動画で解説しています。

お子さんにもおすすめの鍼灸治療

野球少年への鍼

鍼をしにくるお子さんの多くは、スポーツをやっている子です。

痛みで来ることもあれば、試合前の体調管理やボディメンテナンスで来たり。素晴らしい心構えですね!

そして、そうやって身体を整えているお子さんの多くは、とてもいい結果を出しています。なので、私も試合結果を聞いて嬉しくなったり喜んだりする経験をたくさんさせてもらっています。

一番心に残っているのは、試合当日の朝に急に首が回らなくなって、朝一番で鍼をしにきたお子さん、多分私もまだ寝巻きのままで治療したような記憶が・・・(汗)

そして、その日の試合で3塁打を打って、優勝したんですよねー!聞いた時はどっひゃーとなりました!

スポーツで痛くなるのは、上手くなろうとしてる証拠!と思います。子どもたちの頑張りに貢献できるように精一杯みさせていただきます。

(ちなみに、小学生 1,000円、中学生 2,000円、高校生 3,000円です。治療時間は、最短5分くらいから60分以上かかる場合もあります)

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