2020年は、私自身にとってもあゆみ鍼灸院にとっても波乱万丈、試練の一年となりました。
最近ブログを更新するようになって、久しぶりに文章を書くことに目覚めて、更新するのが待ち遠しいと思えるほどになりました。
昨年の激動っぷりを全然残していないので、記憶がまだ新しいうちにブログに書いておこうと思います。
そしてこの経験を生かして次のステップに進めるように考えていることなども記します。
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コロナはチャンスだった!?
不測の事態に備えておくことは、2011年の東日本大震災で教訓となったはずでした。
しかし、世界中が大混乱に陥るような出来事にまで発展するとは、一般人の私は微塵も予想していませんでした。
自分がなんらかの理由で働けなくなった時でも収入が「0」にならないような仕組みを作ったり、災害などでパニックにならないように、食料や生活用品を備蓄するのは細々とやっていましたが、もっとちゃんと真面目に取り組んでおけばよかったというのが本心です。
世間がアタフタしたりパニックになっている間、この負の波に同調しちゃいけないとできるだけ前向きに捉えたり考えたりしてたので、「コロナはきっとチャンスなんだ!」と自分に言い聞かせたりしていました。
しかし、現実は結構シビアに“”チャンスに見せかけた壁“をどーーんと用意してくれました。
緊急事態宣言の春、夏、そして冬。
まず1回目の緊急事態宣言の頃は、宮崎県もそこまで感染状況がひどくなかったので、患者数は少なくはなっていたものの、他の地域の治療院の状況よりは救われていました。
この頃ZOOMがすごい勢いで広がったので、今まで繋がることのできなかった鍼灸師さんとTwitter経由で知り合ってお話しできたりしたことは本当に励みになりましたし、勉強になりました。
テナントを借りている先生、スタッフを雇っている先生、複数の治療院を経営している先生、皆さん本当に必死でしたし、だからこそ協力しあったり、繋がり合えたのではないかと思います。
私にとって大きな損失になったのが、介護施設や高齢者の方の自宅への往診が全てキャンセルになってしまったことです。
治療院へ直接来られる高齢者の患者さんもかなり減りましたし、他県から来られていた方も、気をつかって来なくなった方もいらっしゃいました。
そして、夏の緊急事態宣言では、治療院を開けているのもアホらしいってくらい人が来ませんでした。
全くの「ゼロ」ではありませんが、暇でしたね(笑)
その状態が2、3ヶ月は続いたのではないかと思います。
何度も「パートの仕事を探そうか」とか、「北浦じゃないもっと人が多い地域で開業し直そうか」とか、不安で不安で苦しくなることもありました。
主人にも、両親にも、他の誰にも話せずに、それでもできることは少しでもやろうと、YouTubeの動画を作ったり、鍼灸以外のWEB関係の仕事でどうにか持ちこたえることができました。
新しいことに挑戦してみる
とはいえ、治療する仕事の時間が減って、他のことに集中できて助かったということも多々ありました。
日本社会医療学会の研究発表
ちょうど治療院が最高に暇だった頃に、延岡市で鍼灸院を開業されている先生から「学会での発表をやってみませんか」と声をかけていただき、チャレンジしてみることにしました。
ぶっちゃけ、めちゃくちゃ大変でしたが、有難いことに賞をいただき、チャレンジして本当に良かったと思います。
またこちらの学会の話は別の記事に書き残したいと思います。
オンラインでお灸をする
世の中がどんどんオンラインだのリモートワークだのと変化していく中、私たちのような施術をする仕事は、どのようにオンライン化していけばいいのかとずっと考えていました。
というか、最初は無理だと思っていました。
確かに、「鍼」はなかなか難しいでしょう。
だけど、お灸なら何かできるんじゃないか??そう思ってこちらも挑戦してみました。
もしかしたら、気づかないだけだったり、今はまだアイデアが浮かばないだけで、きっと何かもっと面白いことができるのではないかと考え中です。
以前noteにもオンラインお灸のことを書きましたのでよかったらご参照ください。
コロナ時代の治療院経営に必要なこと
不満なこともいろいろありました。
・アルコールが手に入らない&高額すぎる!
・飲食店が大変なのはわかるけど、他の業種は助けないんかい!
・鍼灸師だって医療に貢献してるのに医療従事者慰労金の対象から外されるとか(涙)
心が張り裂ける思いもしましたが、逆に、そういう仕方がないとか、悔しい気持ちがあったからこそ、新しいことに向き合えたり、多くの人に支えられていることを改めて感じられて感謝の気持ちを再確認できました。
治療院の経営だけに限ったことではありませんが、このコロナ時代をきっかけに、経営していく上で必要だと思うことは、
・インターネットでどんどん発信する
・オンラインでもオフラインでも更に人との繋がりを持ち信頼関係を築く
・沢山失敗して、学び続ける
初めてのことは、誰もが怖いしやりたくないけれど、そこから得られるものこそ大切な要素になるのだと思います。
まとめ
東洋医学や鍼灸治療は、コロナ時代やすでに加速している超高齢化問題にこそ必要です。
西洋医学的な予防の観点では、「早期発見」までが最速で、まだ発症していない状態の「未病を治す」という東洋医学の考え方を、今の時代に生きる人たちは意識していかなければいけません。
私たち鍼灸師がもっと自信を持って「コロナ時代こそ鍼灸を」と声を上げていきましょう!
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