令和6年は、初めて台風がまともに来なかった夏でした。
だいたい、早ければ6月くらい、遅くとも夏休みに入る前には学校が休校になったり、仕事が休みになったりする事が毎年恒例だったように思います。
特にお盆の前後って、交通が乱れたり予定が狂って大変ですよね。
今年初めてまともに九州に大雨と大風をもたらした台風、皆さん大丈夫でしょうか?
かなり被害の出てる地域もあるので心配ですが、まだまだこれからが台風シーズン本番なので、気を緩めずに過ごしましょう。
身体の不調で台風の大きさが分かる!?
もう随分前のことですが、あるおばあちゃんの家に、週に一回往診をしていた頃の出来事です。
治療中、テレビから流れてくるのは台風情報。
その時、おばあちゃんが言いました。
「この台風はこたわんかろうだい(大したことないって事)」
私が「何で分かると?」と尋ねると、「肩が疼かんもん」と言われました。
台風の時期になると、いつも身体の節々が痛くなったり疼いたりしてしまうらしいのですが、今回の台風ではそれが起こらない。
確かに、台風は進路を外れて行ったので、「ばーちゃんすごいね!」と次の治療の時に話したことをとてもよく覚えています。
このおばあちゃんだけでなく、きっと沢山の方が同じような思いをしたり、辛い症状が出たりした経験があるのではないでしょうか。
台風の時に症状が悪化するのはなぜ?
台風だけではありませんが、身体が不調を起こすのに絶対に関わってくるのが、気圧、気温、湿度です。
台風の場合、この3つがとんでもなく急激に変化するので、不調を起こしやすくなるのではないかと思います。
ヒトは、80パーセントが水分だと言われています。
なので、私たちは気候の変化を常々モロに受けながら生きているので、気候や天気を甘くみてはいけません。
もうみなさんお気づきの通り、現代の気候は明らかに異常気象です。
この異常に、私たちは逆らうことは出来ないので、こちらが順応して合わせていく事が大切になってくると思います。
だからこそ、日々の身体のケアってめちゃくちゃ必須なんですよね。
台風シーズンに出やすい症状は?
気圧、気温、湿度の変化で起きやすい不調を簡単にまとめますね。
もちろん人によって様々な症状がるのですが、特に多いものを3つあげてみます。
神経痛
坐骨神経痛や、首から腕にかけての痛みというか、重だるさというか、そういう嫌な不調です。
なかなかポイントを絞りにくく、「この辺が気持ち悪い」というように、おおまかな部分に違和感があります。
ズキズキ痛むというより、じっとしていられないような鈍い感覚だったり、痺れ感のような感じだったりします。
急性の痛み
よくある「ぎっくり系」の不調です。
首、背中、腰にくるのですが、ちょっと動いただけでも「ひぃっっ!!」となる痛みがあり、動くのが超絶困難になります。
何もしてないのに急に痛くなったとか、ほんのちょっと体を動かしただけでやってしまったとか、そんな事が多いです。
自律神経系の不調
頭痛、めまい、吐き気、胃の不快感など、普段から肩や首が凝ってるのを放っておくとこのような症状が出やすくなります。
他にも、喘息などのアレルギー症状や、精神的な不安感などもおこす人がいます。
台風シーズンを鍼灸で乗りきろう!
何回も言いますが、現代はすでに異常気象にハマりくっているので、台風の時期だけでなく日頃から自分の身体を整えておく事が必須です!!
生活習慣を整えることは、もう当たり前。
そこに、しっかりと手入れの時間を作っていきましょう。
「もっと早く来ればよかった」
沢山の患者さんから何度も何度も聞かされる言葉です。
まだまだ残暑は続きますが、季節が秋へと移り変わるのがこの台風シーズンなので、体調管理をしっかりしていきましょう!